Tweet
Tweet
|
【データ】
・作品名: ことりのおまじない
・作者: 文/おおなり修司、絵/丸山誠司
・出版社: 絵本館
・発売年月: 2021年8月
・出版形態: 紙の本
・ページ数(作品部分): 32ページ
・サイズ: 縦27.5cm x 横21.5cm
・絵と文の比率: おおよそ 9:1 1ページ当たりの文字数は40字ほど
・対象年齢: 5歳~
・カタカナの有無: あり
・漢字の有無: なし
・ルビの有無: ー
・分かち書きの有無: あり
・縦書き、横書き: 横書き
【作者】
おおなり修司は広島県生まれの絵本作家。他に『きになる』、『福助はみた』がある。
丸山誠司は岐阜県生まれのイラストレーター、絵本作家。主な作品に『ひめさま!ぞうはすごくおおきいでござる』『でんしゃでどうぶつえん』など多数。
【内容紹介】
「こ」を取る、おまじないをとなえる小鳥が活躍するユニークな絵本。
「やまねこ」がおそいかかってきても、おまじないをとなえてかわいい「やまね」に……。「小雨」から「こ」を取ると、空からたくさん「サメ」が降ってきた。
【レビュー】
〈作品の主題〉
「こ」を取り言葉の意味を変え、絵とともにみせる表現はワクワクできるし、日本語を学ぶ楽しさがあるだろう。教育的価値のある作品と言える。なぞなぞや語呂合わせに似た言葉遊びの趣のある絵本で、固定観念にとらわれない独創性がある。
〈ストーリー〉
「ことりのおまじない」によって最初の「こ」を取る標的とされたのは、やまねこだ。「こ」を取られ「やまね」にされるわけだが、最初がやまねだと分かりづらいだろう。子どもたちに身近な動物絵本や動物カルタなんかで、あまり見ないやまねを例題的に扱うべきか甚だ疑問。
〈絵と文〉
絵は迫力があってユーモラスで親しみやすい。
文章は言葉がわかりやすく適切でとてもリズミカルに読める。読み聞かせにも大変適してると思う。
〈キャラクター〉
おまじないを使える小鳥と一緒になって読者は「こ」を取ったらどうなるのだろうとワクワクしながら読みすすめるだろう。
小鳥が様々なものから「こ」を取るという発想はとてもおもしろいと思うが、その後は、「小雨」と「サメ」「象」と「小僧」のみで、絵本のページ数の制約は分かるが、もっとあればいいのにと思った。
〈製本と出版〉
文字は大きく読みやすい。背景の絵と文字が重なる部分があるが、読みづらいと感じる箇所はない。
【評点】
【関連する絵本】