サイトについて

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本サイトは様々な絵本のレビュー、紹介をしているサイトです。
現在、156作品の絵本をレビューしています。

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レビューについて

当サイトは基本的に、新刊の絵本や新人作家の絵本を中心に紹介する方針です。
レビューページでは以下の6項目をもとに絵本を紹介しています。
【データ】【作者】【内容紹介】【レビュー】【評点】【関連する絵本】

【データ】
絵本の基本的な情報を記しています。

・作品名

・作者
訳者もここに記します。作、さく、文、ぶんなど絵本によって表記の揺れがありますが、絵本の表記を基に漢字で統一して記載しています。

・出版社

・発売年月

・出版形態
紙の本、紙の本と電子書籍、電子書籍の3区分です。

・ページ数
作品部分のみであとがきや、解説を除くページ数です。

・サイズ
表紙を正面に見ての縦、横の大きさです。

・絵と文の比率
1ページ当たりの大体の文字数も書き記します。

・対象年齢
漢字、ルビ、文章量、表現をもとにサイト運営者が判断します。

・カタカナの有無

・漢字の有無
作品によっては小学校一年で習う漢字を使用し、二年生以降は使用しない、などといった線引きがあります。

・ルビの有無
作品によって総ルビの場合もあれば小学校二年以降に習う漢字にはルビを振るなどの線引きがあります。

・分かち書きの有無
分かち書きとは、文節と文節の間に空白を入れ、読書に不慣れな方でも読みやすくする書き方です。主にひらがなが占める絵本で使用されます。分節ごとではなく、ある程度まとまった文章に空白を入れる絵本もありますが、小学校入学前後では読むのに苦労する場合があります。
一方、対象年齢が高い作品では、多くの空白が理由に読みづらくなるため、分かち書きは大抵の場合使用されませんが、絵本らしさを演出するために利用されることもあります。

・縦書き、横書き
日本語で書かれた作品であっても、そのほとんどが横書きで書かれています。縦書きは学習絵本で多く見受けられます。童話的な演出のために縦書きが行われることもあります。

【作者】
作品と作者の簡単な紹介をします。

【内容紹介】
当該絵本のあらすじを記します。

【レビュー】
〈作品の主題〉〈ストーリー〉〈絵と文〉〈キャラクター〉〈製本と出版〉
の5つの項目で作品をレビューします。

〈作品の主題〉
作品の主題とは、作品の持つ全体的なテーマです。当該絵本の中心となる思想やメッセージをレビューします。

〈ストーリー〉
世界観や独創的な物語展開、どう読者の好奇心を引き出すか、読後感などをレビューします。

なお独創性がなく月並みな展開の絵本を批判すると、物語に慣れていない子どもには当てはまらないのではないか、大人にはありきたりだとしても子どもにとっては新鮮なはずだ、というような指摘があるはずです。が、古典との類似やベストセラーの絵本を彷彿させる安易な絵本ばかりでは、絵本という芸術が望ましい方向へ発展し続ける事はできません。絵本の限りない進歩のために独創性のある展開は非常に重要で、かつ、読んでいて魅力的なものです。

〈絵と文〉
絵と文の調和や、文章の読みやすさ、読者に悪影響を及ぼす表現はないか、絵の親しみやすさ、想像力をかきたてる絵かをレビューします。

〈キャラクター〉
月並みでない登場人物、登場人物がそれぞれ際立って魅力的でかつ紛らわしく散在していないか、登場人物の表情の豊かさや、会話の自然さ、ユーモアをレビューします。

〈製本と出版〉
文字の大きさや読みやすさ、漢字の使用基準とルビの基準、タイトルと表紙の魅力、本の丈夫さをレビューします。

【評点】
点数は5点満点で星マークで記します。0.5きざみで1.0点から5.0点まで9段階で表しています。

【関連する絵本】
共通したテーマのある本や、同じ作者の本、対象年齢が同じ本を紹介します。

参考文献

阪本 一郎(1975)
『幼児物語絵本の評価について』
保育論叢

吉岡 剛(1992)
『幼児絵本の評価をめぐって』
教育学部論集 第 4 号佛教大学学会

児童文学評論研究会(2002)
『児童文学批評・事始め』
てらいんく

三神 和子、川端 康雄(2004)
『絵本が語りかけるもの ピーターラビットは時空を超えて』
松柏社

廣野 由美子(2005)
『批評理論入門「フランケンシュタイン」解剖講義』
中公新書1790 中央公論新社

生田 美秋、石井 光恵、藤本 朝巳(2013)
『ベーシック絵本入門』
ミネルヴァ書房 

リリアン・H.スミス、石井 桃子、瀬田 貞二、渡辺 茂男(2016)
『児童文学論』
岩波現代文庫 文芸282 岩波書店

松岡 享子(2017)
『えほんのせかい こどものせかい』
文春文庫 文藝春秋

藤本 朝巳、生田 美秋(2018)
『絵を読み解く絵本入門』
ミネルヴァ書房

日本読書学会(2019)
『読書教育の未来』
ひつじ書房

柳田 邦男(2020)
『人生の1冊の絵本』
岩波新書 新赤版1828 岩波書店

北村 紗衣(2021)
『批評の教室 チョウのように読み、ハチのように書く』
ちくま新書1600 筑摩書房

佐藤 和哉(2022)
『<読む>という冒険 イギリス児童文学の森へ』
岩波ジュニア新書947 岩波書店